私のクライアントの中には、ビジネススクールや大学院を卒業後も海外で働き続けている方が多くいます。実際、現在もオーストラリア、中国、デンマーク、ドイツ、ハンガリー、インドネシア、マレーシア、メキシコ、イギリス、アメリカなどで活躍している元クライアントがいます。
最近、彼らに「海外で成功するために役立ったこと」についてインタビューしたところ、非常に刺激的な答えが寄せられました。その中でも特に印象に残ったのが、ヨーロッパでMBAを取得し、アメリカで10年以上にわたりキャリアを築いてきたクライアントの言葉です。彼のアドバイスはとても説得力があり、ぜひ読者の皆さんにも共有したいと思いました。
1)エコシステムの中で、ユニークかつ価値ある存在になること。
最初はアメリカ人のように振る舞い、周囲に溶け込もうとしていましたが、それでは自分の強みを失ってしまうことに気づきました。異なるビジネス文化への理解を活かすことで、大きなアドバンテージを得ることができました。価値ある存在になるというのは、必ずしも最も頭が良いとか経験豊富であるということではありません。定期的なフォローアップ、思いやり、日本についての知識の共有など、ちょっとした行動が重要です。心から人を助けようという気持ちがあれば、きっと周囲に感謝されるはずです。
2)本音で付き合い、自分を少しだけコンフォートゾーンから出して人間関係を築くこと。
日本人の多くは「ネットワーキング=名刺交換」と思いがちですが、本当の意味では人と人との信頼関係を築くことです。相手に興味を持ち、パーソナルなつながりを作ることが鍵となります。私は一対一のミーティングやランチ、コーヒー、飲み会を通じて、深いつながりを築くよう心がけています。
3)英語力!
これは非常に重要なスキルです。流暢であればあるほど、自分の考えを的確に伝えられ、人と深くつながることができます。基礎的なことですが、「英語力」は絶対に欠かせません。
4)たくさんのメンターとロールモデルを持つこと。
メンターはキャリアの段階によって変わっていきますが、これまで私を支えてくれた方々には感謝してもしきれません。迷ったとき、壁にぶつかったときに相談できる存在がいたことは、非常に心強かったです。
これらのアドバイスは、グローバルな環境でキャリアを築こうとするすべての人にとって、非常に示唆に富んだものです。自分らしさを活かし、本物の関係を育み、メンターの力を借りることで、どの国でも成功への道を切り開くことができるでしょう。この言葉が、皆さんの国際的なキャリアを自信と目的を持って歩むための一助になれば幸いです。
覚えておいてください。海外で成功するとは、「現地に馴染む」ことだけではありません。「自分らしさを貫き、存在感を発揮すること」が鍵なのです。
🔗 元の英語記事: Thriving Abroad: Lessons from a Global MBA Success
🌍 MBA/大学院留学、国際的なキャリア戦略、グローバルな専門能力開発に関する詳しい見識については、ロア・コンサルティングをご覧いただくか、info@roahconsulting.jpまでお問い合わせください。